自分について多くを語ることは、自己を隠す一つの手段でもありうる。

  • 2008/05/28(水) 01:10:04

UOの対人は、ヤマトシャードを見るべしという。

アスカと比べ物にならない人数が出て、盛り上がっているそうだ。もっとも、具体的な内容や、誰から聞いた話だったかは、きれいさっぱりと失念した。

もの忘れの激しい、おっさんの脳中では、「熱いぜ、熱いぜ」と、実のない扇情的文句だけが一人歩きする。ぼくらの行動が、多分に突発的、気分的なのは、こういう理由である。自分自身でも、次の行動が予期できぬ。

かくして縦の会ヤマト支部は、Fラバに到着す。

うっ、なんか、変なのおるで!







見るからに、怪しげな風体。どうせ、ろくでもない野郎に違いないのは、ぼくの股間の妖怪アンテナが、ビビビッとそそりたって反応することで、教えてくれている。自分たちがろくでもない第一等だから、言葉を交わさずとも感じるものがあるのだ。




話してみれば案の定。恐るべき破廉恥漢であった。始末に負えない。通じ合いすぎちゃって困るよね。

結局、「うすうすはいぐれーど」の出し方は、企業秘密で教えてもらえず、今でも分からない。たいへんに悔しい。

そうこうするうちに、変なのが増えてくる。










ヤマトには「猪木軍団」という、縦の会と似た思想で活動するギルドがあるという。彼らは、猪木軍団の構成員であるらしい。道理で、初対面から意気投合するわけだよね。

きわめて変態密度の高い空間となり、粘膜独特の臭気が、きつく臭い立つ。相乗作用で興奮は高まり、自制心は破弾界に達す。感極まって奇声をあげながらラバ内に突入。




裸肉壁で封鎖とか、変態の考えることは同じで参ってしまう。




ヤマトには、こんなオブジェがある。ずっと以前から、この位置に鎮座して腐りもしないという。これは面妖な。淡い赤い光を放ち、ゆっくりとしたタイミングで明滅を繰り返す、摩訶不思議な魂石。単なる魂石とは思えぬ。なにものかの神様の、ご神体に相違あるまい。

身体を鋭く刺す殺気と、怒りと絶望の瘴気が渦巻く、空気の淀みきったラバ内で、この周囲だけは、清浄なる神気に満たされているような感覚をおぼえた。

静かな感動を味わっていたぼくらは、群がり寄ってきたPKの襲撃を受けて、壊滅。




うおお、貴様ら神域をなんと心得るか! 神の怒りを知れ! 神罰を恐れよ! ギルドハウスが、バグボールの包囲網で幾重にも埋め尽くされる日を、震え慄きながら待つがよいわ!

笠地蔵という、おとぎ話がある。吹雪の凍える夜、おつむに雪が積もっては寒かろうと、大切な売り物の笠をかぶせてもらったお地蔵さま。優しい心に報いるため、お地蔵さまは山ほどの財宝を届けにきた。この伝で言えば、襲撃された裸メンが、腐った心に報いるため、山ほどのバグボールを届けたとて、なんの不都合があろう。

PKギルドのハウスルーンが欲しいな、直接乗り込んで、バグボール封鎖やら、虫放り込みやらしましょうぜ。と申し上げたところ、「くさるほどある」とのお答えが。まじで!




やはり、頼りになるのは地元の変態だな!

かくして、相互に協力しあう取り決めが結ばれた。のちの歴史にいう「狂徒議定書」である。

UOプレイヤーが真面目化して久しい。ヘイブンでは、裸体への拒否反応がとみに強く、裸で立っているだけでGMコールをする、病的な潔癖症まで存在する。

ラバにおいても、[Lv1]は真面目に対人してるから裸は相手にしないよ、と忠告を受けることも度々。真面目に対人ですって、ご冗談を!

「真面目に対人」という感覚が、狂っていることに気がつかない知性の鈍磨。真面目への無批判な信奉。

アウシュビッツ強制収容所所長R・ヘスは、数百万人のユダヤ人を“最終解決”する指揮を執ったことで知られているが、彼自身は、血に飢えた殺人鬼とはほど遠い性格だった。彼は生真面目で、家に帰れば優しいマイホーム・パパであり、収容所所長という職務を官僚的に、忠実に遂行したにすぎなかった。

盲目的な真面目は、かように危険な一面を持つことを知らなければならない。UO真面目化は、UOを滅ぼすのだ。

「狂徒議定書」では、変態活動を1990年のレベルから、少なくとも5%増加させることを目的とする。数値目標をクリアするため、各シャードに出張して協同で裸PKKにあたる、「変態排出量取引」制度を導入した。

……というのは、まったくの妄想。

裸野郎は、口から出任せで生きている。「また遊びにくるぜ」「おう待ってるぜ、俺らも行くぜ」という口約束は有名無実。今となっては、誰も覚えてないに違いないのであった。

秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの 身にしみてうら悲し。

  • 2008/05/18(日) 08:34:31

幸福は唐突に訪れる。考えてみれば当たり前のことで、「これから来ますよ、幸せがやってきますよー」と、わざわざ呼び出しを従えてやってくる幸運など、あろうはずがない。

いつだって、幸せも不幸せも、こちらの事情はおかまいなしに、急にやってきて慌てさせるものだと決まっている。

居間でのんびりと茶を喫するぼくのところに、お隣に住む、のっぽさんが駆け込んできた。

「てえへんだ、てえへんだ」
「なにごとだい、騒々しい」
「これが落ち着いていられますかってんだ。ちょっと、水を一杯いだたきますよ」

のっぽさんは、やかんに直接口をつけて、喉を鳴らして水を飲んだ。

「なんだい無作法だね。湯を沸かしてないから良いが、煮えたぎってたら大やけどですよ」
「いや、うまい水だ。ご馳走さん。なにせ、駆け通しに駆けてきたものだから」
「ずいぶん、おおごとのようだね。ネクストの旦那が[WiF]に入った、てんじゃないだろうね。いやだよ、そんな法螺話。ネクストの旦那が[WiF]に入りたいって申し出てきたのを、イルミの大将は一度、断ってるんだから。お互い我が強いから、衝突するに違いないってね。あたしも、そう思うね。[AS]全盛の頃、イルミの大将の傲慢ぶりったらなかったよ。鼻持ちならない、とは、こういう様を言うのだろうと思ったものだよ。もし、ネクストの旦那が[WiF]に入るなんてことがあったとしたら、イルミの大将、死にすぎて心が弱ってるに違いないよ。ちょっと面白いね」
「いや、違うよ。イルミのネクストのと、そういう話じゃないんだよ。聞いてくんなよ」
「しっかり聞いてますとも。で、なんだね。夜の11時ごろにハヤシダ先生が、ドゥーム対岸に現れたっていう話じゃないだろうね。コアタイムですよ。それが対岸に来たって、よっぽど暇を持て余したのかね。なんでも、普通に廻ってたそうだよ。先生も、まったく粋じゃないね。一言くらい、ぶぎゃああwww、って言っとけば皆も喜ぶのにね」
「なんで、この人は、そう人の話に口をはさむんだろうね。いいから、しまいまで黙ってお聞きよ」
「聞いてますったら。さっさと用件を言わないのが悪いやね。こちとら、勝手に口が動くんだから。止めようと思うなら、どんどん割り込まないと」
「腐りですよ、腐り」
「ええ? [Lv1]の皆様の心は腐りきってる? そんな話、今さら、あたしゃ、ちっとも驚かないよ。だいたい、殺人を嗜むような輩が、まともな心を持ってるとお思いかい? いるっていうんなら、いますぐ連れて来ておくれ。穢れのない清らかな心を持ってると認めたら、お詫びに、尻から手つっこんで口から出すくらいのことは、してご覧に入れますよ。さあ、連れて来ておくれ!」
「そうじゃないんだよ。Fのタワーが腐るってんですよ」
「なんだって! どうして、そいつを先に言わねえんだい!」
「まったく、もうこの人は……」

急ぎ支度を整えて出かけた。聞くところでは、段階はD。もうほどなく腐るはずなのに、腐り待ちの姿がまるで見えないのだという。実に不思議だ。

直前になると、赤いゲートが開いてPKが山ほど飛び出してくるのだろうか。あるいは、ステハイがどこかに潜んでいるのか。そういう襲撃騒ぎも、縦の会的には面白かろう。

案内されて現場に到着。




えええ! こんな立派なタワーが腐るというの! UOはどうなっちゃうというのだろう。どんどん人が減っていくではないか。淋しさと不安の混じった気持ちが、胸を覆う。

同時に、欲にまみれた、どす黒い悦びも、むくむくと頭をもたげてくる。タワー建てて、Fでの本拠地にしようね、と話し合う。

それにしても、本当に周囲に人の姿がない。まさか、腐りを独占? そんな降って湧いたような幸運を、ぼくらが手に出来るというのだろうか。ああああ、早く腐れ。見つからないうちに腐れ。誰もこないうちに腐れ。

UOから人が減る。そんなこと、どうでもいいんじゃあああああ。金目のアイテムとタワーが手に入れば、どうでもいいんじゃああああ。去れ。やる気をなくした、ヘタレプレイヤーはUOから立ち去れい。ただし、ぼくらに財産を明け渡すように。

「腐れー、腐れー、早急に腐れー、迅速に腐れー、たちどころに腐れー」

二人して「早く腐れ」祈願を行い、なにものかの神に暗黒念波を送る。

すると、「ああああ! すごい発見しちゃった!」と、のっぽ必勝君が叫ぶではないか。なにごとだろう。

看板を見て、という。




ふむ、腐り段階Dだよね。これが、どうかしたのだろうか。

「これって、腐ってるんじゃなくて、腐りのメッセージを家の名前にしただけじゃ……」

呟くように言う、のっぽ必勝君。

……あ? ああああ? ああああああああああああああああ!! しまったわあああああああああああああ。

大のおっさんが二人して、今の今まで気がつかなかった。すっかり、騙されたのである。かつがれたのである。

「聞け! お前ら聞けっ! 俺は一時間待った。タワーが腐るの一時間待ったんだ。一軒くらい腐る家はないのか。一軒もないんだな。見切りがついた。腐る家がないと分かった。よし、今から万歳三唱をするッ」

万歳三唱後、割腹自決を遂げた。




本日の縦の会、100被。自分勝手に100被。

くそう、腹いせに[Lv1]のギルドハウスに、バグボール置きまくってくら!



いちご畑で私をつかまえていいわ。

  • 2008/05/17(土) 03:45:31

企画の仕込みやら、粘膜プレイに使えそうな仕様の勉強やらで、ここ数日、あまり派手に出撃していない。次の活動のための準備期間だと思いねえ。

たとえば、延々とスキルあげ。気がつくと、けっこう長い時間がたっている。こんなに、真面目にスキル上げするの、UO始めた頃以来だわ!

そうすると、ラバに出かけるのが遅い時刻になる。寝る前に、ちょっと覗いておこうかという程度の日が続いていた。

どうも、ラバから活気が失われつつあるような感じがする。あまり人がいない。ぼくらが出て行くタイミングが悪いのか、どこか別の場所に戦いの場があるのだろうか?

ぼくらのプレイは、性質上、相手が必要。これでは淋しいぜ、まいったなー。PKの皆様のギルドハウスに、出張粘膜するしかないかしら。

どのギルドが面白いかなあと、あちこち探っている。今のところ、[Lv1]の皆様が、飛びぬけて粋であると思う。彼らは、実にPKらしい心を持っている。

ギルドハウスに出かけていけば、総出で飛び出してきて、十回でも二十回でも百回でもレスキルの嵐。

ぼくは一つだけ保険装備を持っているから、殺すと保険金が手に入るようで、

「保険代ゴチ」
「こんなんで良かったら、どうぞ」
「あと、いくら銀行に残ってる?」
「さあ、銀行覗いてないから分からない」

という会話が成立する。[Lv1]に比べると、他のPKの皆様は半端に物分りが良い。数度殺しても、途中で飽きたか虚しくなったか、攻撃の手を止めてしまう。そこから雑談が始まったり、出撃の声がかかったのか、ぼくらを放って出かけてしまうのだ。

が、[Lv1]は、いつまでも殺しにくる。蘇生に応じれば、延々とレスキルを行う。しかも、たった一人の裸にギルド総出で群がってくる。

ああああ、これだこれだ、PKはこうでなくっちゃいけない。「血に飢えた」なんていう表現は生ぬるい。殺人嗜好者。狂人。忘八者。無抵抗の裸だろうが、幼稚園児だろうが全力で倒し、ほくそ笑む。時には、「雑魚が!」と叫んでみたりする。これぞ、正しきPKの姿というものであろう。アクトウを思い出すなあ……。

こうでなければ、ぼくらも全力で粘膜ができないというものだ。

だから、このごろでは、まず[Lv1]のギルドハウスを覗くことが多い。一人のときは、ステハイでじっと佇んでいる。粘膜は観察から始まる。

キャラ名を覚える。各自のリコポイントを覚える。悪戯心でバグボール置いてみたりする。一つ潰すと、別のポイントに飛んで帰ってくるから、それを割り出すのも大切。迷惑ですまない。

そう、こんな具合に。

お邪魔虫


あれ、画像が違うな。これは、いつぞやのマジンシアイベントの際、ゲートをEF、箱、瓦礫で封鎖して、動けないようにしたところに総攻撃をかける[Lv1]の皆様だった。とあるブログで見つけた。そのブログによると、[PLV]の皆様も同じことをしていたそうな。

なんだあ、みんなヤバイことやって楽しんでるじゃないすかあ。今さら、ぼくらの粘膜に「コールするぞ」とか、うるさいことは言い出さないよね。まさか、そんなことないよねー?

[Lv1]の皆様が誰もいないときは、覚えた仕様を、ひっそりと試させてもらうことにしている。

アイテムを最大限に積み上げたところに重なって立つと、家の中が丸見えになると聞いた。試してみた。恥かしいくらいに丸見えだった。素晴らしい。

SWの虫が、壁を通して家の中に放り込めると聞いた。[Lv1]の砦の、玄関ドアにターゲットすると、うまい具合に中に虫が入っていくことを確認。素晴らしい。今度、油断して放置している赤い人がいたら、放り込んでみようと思った。

そんなこんなで、のんびり過ごしている日々。Tに帰ったわけじゃないから、近いうちにまた、お目にかかることになろう。