縦の会的バルバロッサ作戦始末。
- 2008/06/22(日) 13:55:25
巷で進行している、サカイさんちのスライムイベントが、最終日はFカオスだという。殺人目的のPKたちが、さぞや大勢、押し寄せてくることだろう。怖いね怖いね。
縦の会は、スライムには興味がないが、PKの皆様は大変にいとおしい。かまって、縦の会を、かまって!
考えてみれば、蘇生が容易なアンクのそばが会場になるというのは、EAが縦の会のために用意してくれた、晴れの舞台に違いない。
縦の会参謀本部は、夜を徹して赤軍攻撃計画の策定を急ぐ。縦の会にあるまじき、熱い討論と、入念な現地での下見、さらには数度の試行をへて、ようやく完成した計画は、作戦暗号名「バルバロッサ」と命名される。
作戦は、4号戦車(ユニコ)と3号戦車(キリン)を基幹とした、装甲兵力200輌以上を、三個軍集団に編成する。アンクはるか東方に設定された集合場所から長駆、アンクへ電撃的に突入してPKの不意を突く。
縦の会史上、最大規模の作戦兵力を動員した勇壮な戦いとして、歴史に特記されることになろう。
ということで、当日、仕事から帰ってきて数時間、黙々と戦車部隊の生産、輸送に励む。ボルシェビキ赤軍打倒のために頑張るぜ。マニアは、どうでもいい脳内設定で、勝手に燃え上がるので、お手軽だ。

努力が結実した結果が、上の画像(クリックで拡大?)。見よ、縦の会が誇る精鋭装甲機械化軍団の雄姿を。画像に写っているのは一部で、総兵力は200匹以上。隊列の先頭と最後尾は、さっぱり見えない。ちょっと油断すると、たちまちBOXされて動けなくなるぜ。
さしもの赤軍も、この圧倒的火力を前にしては、活動に大幅な制約を受けざるを得ないであろう。
二二二〇時。攻撃準備、全て整う。
偵察隊の報告によれば、カオスアンクにはすでにPLVが相当数出張っている模様。
まあPLVですって! PLVの生ぬるさは尋常ではない。レスキルを怖がって「カンベンしてくれよ」と泣き言を言ったり、セカンドハウスに招待した、その数時間後には怖くなったのか家を壊して逃亡したりする。
「ぼくちゃん、メラーぶっ殺してカウント増やそうと楽しみにしてたのに、アテが外れたんです。ハラスメントです」ってな具合の、なまぬるGMコールをしかねない。飛鳥で最も危険な相手だと言っていい。皆のもの覚悟せよ。
スライムが湧いたことも確認して、いざ全軍突撃。電撃作戦の開幕だ。

思いつきで、なんとなく上げていた牧羊スキルが、役に立つ日が来た。世の中に無駄なものはないと、全て必然だと、江原啓之が言っていた。美輪先生も、ありがとうありがとう。

木立に引っかかろうものなら、たちまちBOX。ムハー、動けねえ! と焦ったのは一度や二度ではない。さすがF、敵はPKだけじゃないぜ!

カオスアンク到着。アンク横のこの家に、PLVが立て篭もっていた。ここ、PLVの家だったのね。悪者の存在を感知して、勇んで戦いに赴く我が精鋭たち。頼もしいことよ。

現場は大混乱をきたし、状況がよくつかめない。後の話では、大逃げするPKや、不意を打たれて死ぬPKなどもいたらしく、作戦初期の段階では、イニシアチブは縦の会が握った。奇襲成功!
実のところ、マイナスカルマの青い人も被害に遭っていた様子。が、君らの犠牲は無駄ではない。少し、ユニコのスキルが上がったに違いないのである。たぶん。
第二波攻撃のために、途中脱落した動物軍団を糾合しに行く。戦いはまだまだ終わらない。



テイムと輸送に3時間かけた甲斐があって、[PLV]、[Lv1]、[SSG]、[1919]といったあたりのPKギルドが揃ってきた後も、しぶとく持ちこたえる動物軍団。動物軍団と青軍団が協力して、PKを追い回す場面も、何度か見た。
しまいには、PKの皆様は青キャラを出して、一匹ずつ始末するようなこともしていたと聞く。
作戦開始から30分近くたつと、さしもの動物軍団も徐々に数を減らし、ネタ切れ・打ち止めとなった。だが、想定していたより大健闘。十二分に、役割は果たしたぜ!
満足した縦の会は、あとを本職のPKKに任せることにして撤収する。これにて作戦終了、どうも、お疲れ様。

それにしても、Lv1が元気に外を走り回っているのに、家にこもったまま出てこないPLVの雄姿がひときわ目立っていた。

こんなことを叫びながら歩いている人がいたが、彼がGMコールされていないか、他人事ながら少し心配だ。
合縁奇縁。
- 2008/06/16(月) 18:25:49
「Fに裸で来てんじゃねえよ」
そんな罵声をあびせられたのは、いつ以来だろうか。
縦の会に向かって、つまらないこと言うやつは誰? 「コールするぞ」と言い出せばPLVだし、「雑魚が!」と高らかに誇ればLv1だし、爆弾投擲ミスって自爆すれば林田先生だと分かるのだが。
今まで見たことのないギルドタグをつけた、青い人だった。今日はずいぶんFに人が多いね。飛鳥の圏外が活発になってきたようだ。縦の会の奮闘が、功を奏しているのであろう。重畳重畳。
と一人合点していたのだが、さにあらず。テイマーサカイのスライムが、ハルドンにいるもよう。くそう、これだけ身体を張っている縦の会より、たかだか変な色のスライム一匹の方が人を呼び寄せるとは、口惜しい。

PKギルドは大張り切りで飛び回り、あちこちで殺戮劇を繰り広げている。彼らの、精気に満ちた表情といったら見物であった。心の底から、人殺しを楽しんでいる。一度、カウンセリング受けたほうがいいと思うよ。
森田のっぽ必勝君が、「みんな出撃してるなら、ギルドハウスがら空きじゃない?」と言う。おお、いいところに気がついたね。
ムラムラとバグボール大会を開きたくなったぜ。あ、イヤガラセじゃないよ。本当にバグボールをやりたいの。会場がたまたま、PKギルドハウスの目の前だったというだけ。偶然とは時に、罪なものだよね。
よーし、皆のもの、バグボール準備して集合よ!
着いたら、いるぜ、PLVの皆様が……。
なんだ君ら、PK活動で現世の憂さを晴らしていたのではなかったのか。こんなに早く帰ってくるとは、ストレス発散が足りてないぜ。もう一度出撃して、ダセぇメラーを屠っておいで。
明日からまた、上司に怒鳴られ、部下からは失笑される、苦渋の日々が始まるのだから。考えるだけで憂鬱だぜ。是が非でもバグボールを楽しみたいものだ。
ところがPLVの皆様ときたら、
「今日だけでカウント20増やした。もう十分」
などと言うのだ。そんなメラー殺して貰ったカウントで満足してどうする。縦の会相手にすれば、カウント20なんか3分でクリアするぜ。WiF相手でも同じだぜ。メラーとかわんねえぜ、WiFは。いっそのこと、WiFを再起不能にまで叩き潰すといいよ。イルミの大将の溜め息が、創作意欲を刺激するの。分かる?
と申し上げたら、
「WiFみたいな雑魚、いつでも潰せるし。あんなんでもいた方が、Fのためだよ。赤がいてこそのFでしょ。見逃してるの。お情けだよwww ぷぎゃああああああwwwwwwww」
ですって! なんという自信。さすがは天下に聞こえたPLV。とりあえず、GMコールしとこうか。
そこから、GMコールの話など、いろいろとする。家の中に虫を放り込むのは、コール対象だといわれる。えええ、まじで! じゃあ林田先生を通報してもいい?

さらには、上の画像のような、ぼくらの会話を受けて、
「バグボールでリコブロックするのは平気でしょ、たしか」
と言いだす、tamaさま。えええ、君たちの口から、そんなセリフを聞く日が来るとは……。

「でもコール対象だって言われたぜ」
「だれに?w」
「お宅の誰かw 必死に言ってたよ」
PLVよ。思想統一がなっていないようだ。PLVは、なんでもかんでも「コールするぞ!」と騒ぎ出す、「名物・GMコールギルド」として一世を風靡すべきだと思う。ギルドの色って大切だよね。
──と、ご要望に応えて、PLVネタでブログを書いてみた。瞑想20のパワスクを、ぼくの全財産30万gpで売るように。
調子にのってWiF戦記
- 2008/06/14(土) 01:45:54
「赤いのう」
「はっ?」
ぽつりと、つぶやくようなイルミの言葉を、ちょりこは、あやうく聞き逃すところだった。
イルミが指し示す先に目をやると、紫陽花の群生がある。どういうわけか、花が目を奪うほどに、くっきりと赤い。
「まるで、血の色ではないか」
たしかに血の色であった。それも、動脈から迸ったばかりの鮮血の色。紫陽花に似つかわしくない生々しさだ。あんな紫陽花は見たことがない。
「我らの血を吸って、あのように赤くなったか」
「まさか、そのようなことはありますまい」
ちょりこは、口では否定してみせたが、えも言われぬ禍々しさに思わず呻いた。
このあたりは、障害物が少なく、会戦に適した地勢で、WiFも様々な勢力と激闘を繰り広げてきた。しかし、戦績は芳しいものではなく、WiFばかりが、一方的に被を出すことが多い。壊滅の憂き目をみたのも、一度や二度のことではない。口悔しいが、WiFは弱い。
大地には、WiFが流した血が滲み込んでいる。紫陽花は、水分とともにWiFの血をたらふく吸い上げ、味わったに違いなかった。血の色が、そのまま花に移ったとも思えぬが、そう考えたくなるような薄気味の悪さだ。
びょう、と、強い風が吹いた。紫陽花が、ざわざわと揺れる。背筋にゾクリと悪寒が走った。
(嗤っていやがる)
ちょりこには、紫陽花がWiFをあざ嗤い、もっと血をよこせと、蠢いているかのように感じられた。
いや、そんなことがあろうはずはない。どうも、神経が感じやすくなっているらしい。我ながら心弱いことだ。自分への憤りをおぼえて、ちょりこは舌打ちを洩らす。
「ちょりこ」
イルミの呼びかけに、はっと我に返った。前方から伝騎が駆けてくる。先鋒大将カズが放った伝令である。花に注意を奪われていて、まるで気がつかなかった。なんたるざまだ。ちょりこは、あらためて自分を恥じた。
「10$が現れましてございます。その数、おおよそ十騎」
「そうか」
(多い)
WiFは五騎。倍の人数差があっては、よほどの僥倖に恵まれなければ、勝敗の行方は目に見えている。
(ここは引くか?)
ちょりこは、横目で盗み見るように、イルミの表情を窺う。イルミの愛馬キントキ号は、戦いの気配を感じ取って逸っているが、軽い手綱さばきでいなすイルミは、常と変わらず醒めた無表情で、怯えも、気負いも見られなかった。
さすがは歴戦の殿だ。ちょりこは感嘆した。どれほど不利であっても、いや、不利であればなおのこと、総大将が度を失っては、全軍が崩れる。イルミの落ち着きが、ちょりこの心を鎮めた。
突っかけてくる一、二騎を落としながら立ち回れば、あるいは、痛み分けに持ち込めるかもしれぬ。いずれにせよ、死力を尽くして戦うのみだ。ちょりこは、ぐっと奥歯を噛み締めた。
──来た。
馬蹄の轟きが聞こえる。音は、ぐんぐんと大きくなる。
岩塊を回り込むように、カズが姿を現した。鞍壺にしがみついて、懸命に馬を駆けさせている。背に矢が突き立ち、額から血を一筋流して、深手を負っているのが見て取れるが、致命傷には至っていないようだ。
カズと併走するように、10$の騎馬武者が二騎。遅れて10$の本軍が、横一線に並びながら迫ってくる。総勢十二、三騎というところ。
10$の一人が、カズに追いついた。とどめを刺そうと武器を振り上げた刹那に、脇腹に矢を喰らい、どうと馬から落ちた。その身体を炎が包み込む。思わぬ襲撃に、ひるむ様子を見せたところに、横合いから、ネクストとパコが突きかかる。間髪いれず、イルミが「いやあっ」と気合を発して、キントキ号を駆けさせた。ちょりこも、遅れじと突き進む。
先走った10$の先鋒二人は、待ち伏せの網にかかった。二人がそれと気付いた時には、網の口は閉じられていた。懸命に逃げ出そうとする10$を、WiFは逃さない。一人は喉首に矢を受けて、一人は頭を割られて絶命した。
首尾よく二人落とした。いけるかもしれない。ちょりこの胸に淡い希望が芽生えた。
しかし、WiFの見せ場はここまでだった。10$の本軍が、指呼の距離に迫っていた。メイジが呪文の詠唱を始めている。二人減ったところで、WiFとの人数差は十分に大きい。10$は悠々と、WiFを押し潰しにかかる。
戦いの主導権は、10$の手に渡っていた。死体から、戦利品をルートする余裕はない。
「クソが!」
イルミが吐き捨てた罵りを合図に、WiFは一斉に馬首をめぐらせて退避に移った。
****
「パコ様、お討ち死に!」
「カズ様、お討ち死に!」
しつこくまとわりつく10$を打ち払いながら、右に左に駆け回るイルミとちょりこの傍に、次々と伝騎が駆けつけて、味方の戦死の報をもたらす。イルミの表情も、さすがに硬い。
「ネクスト様、お討ち死に!」
新たな伝騎が悲痛な声色で叫ぶと、イルミは瞑目して天を仰いだ。それも瞬時のことで、ちょりこに向けたイルミの顔には、それまで見せたことがないような、透き通った笑顔が浮かんでいた。
「ネクストめ、わしを置いて先に逝った。あやつは、いつも勝手気ままだ。素直に、わしに従ったためしがない」
イルミは、くつくつと笑った。
「そろそろ、わしも往くとしようか」
ちょりこが答えるより早く、イルミは、
「我こそは、WiF総大将イルミである。我が首を獲って手柄とせよ」
と、大音声で呼ばわり、10$本軍のただ中に駆け入ってゆく。イルミの姿は、たちまち群がる10$に押し包まれて消えた。
(殿!)
ちょりこの脳髄で何かが破裂した。怒り、悲しみ、絶望、すべての感情がないまぜになった、激情の嵐だった。喉から野獣のごとき咆哮が迸り出る。マナの続く限りに、手近の敵に魔法を打ち込んだ。爆弾を叩きつける。マナも爆弾も尽きたあとは、拳で殴りかかっていく。
正気を失ったかのように荒れ狂うちょりこを、10$は遠巻きに囲む。迂闊に近づいて、窮鼠の一噛みを喰らうのも、つまらないと考えているのだろう。
しかし、睨みあいは長くは続かなかった。無闇矢鱈な活動に、ちょりこの心肺が悲鳴をあげる。息が上がり、動きの鈍ってきたところを見計らい、10$が動いた。
幾本もの死神の手が、ちょりこを目がけて押し寄せた。皮膚を撫で、骨を押さえ、心臓を掴む。どれだけの攻撃を、一身に受けたのだろう。四肢から力が抜けていく。ちょりこは仰向けざまに倒れた。
不思議と、苦痛はなかった。今日も負けた。WiFに加入してから、いったい何度目の壊滅だろう。と、冴えた意識で考えていた。
ざわざわ……。ちょりこの耳に、かすかな葉ずれの音が聞こえた。頭をめぐらせて、音の方向に目を向ける。
紫陽花が揺れていた。いつのまに風が出ていたのか。だが、ちょりこには、紫陽花が、新しい養分を得られる歓喜で枝葉を打ち震わせているように見えた。ちくしょう、また血を吸われちまうな。ちょりこは、薄れていく意識の淵でそんなことを思っていた。
紫陽花を見つめる、ちょりこの瞳から、静かに光が消えた。
午前0時20分。WiF壊滅。
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と、調子にのって完成させてみたぜ。
縦の会ベンダーで本にして売るので、よかったら買ってやっておくれ。一冊10万gpとか、暴利をむさぼるけれどもね!
売り上げ金は、縦の会活動資金として、ものすごく、くだらないことに使われる。ありがとう、ありがとう。


